板尾創路､吉本芸人で初の快挙!! カンヌ映画祭のレッドカーペットに堂々登場!?

13日(日本時間14日)に開幕した第62回カンヌ国際映画祭｡｢ある視点｣部門に出品された是枝裕和監督の｢空気人形｣が14日上映され､是枝監督と主演の韓国女優､ペ・ドゥナ(29)や板尾創路(いたおいつじ=45)らがレッドカーペットに登場した｡

同作品はダッチワイフが人間の心を持つファンタジー映画で､日本映画としては唯一の招待作｡原作は業田良家氏の同名の漫画｡｢手掛ける映画はオリジナルストーリーだけ｣と決めていた是枝監督が､例外として8年越しの企画を実らせた｡

板尾はレッドカーペットを意識したのか純白のタキシード姿で､ひときわ目立つ芸人根性ぶりを発揮した｡

吉本興業の芸人で初めてカンヌのレッドカーペットを歩いた板尾は､｢何もかも新鮮で驚き｡言葉で表せないムードがありますね｣と､カンヌ初体験に興奮気味｡

一方､ペ・ドゥナは｢頑張れ!グムソン｣｢グムエル-漢江の怪物｣などで知られる韓国のトップ女優で､日本映画は同じ是枝監督の｢リンダリンダリンダ｣以来2本目の主演｡

共演の板尾の印象を尋ねられると､ペ・ドゥナは｢板尾さんは普段は物静かで､私が話しかけても素っ気ないんです｡でも演技になると､ものすごいカリスマ性がある｡狂気の人です(笑)｣とヨイショ｡これにはさすがの板尾も苦笑い｡

また､この日は河瀬直美監督に贈られた｢金の馬車賞｣の授賞式も行われ､河瀬監督は｢12年前に『萌の朱雀』が上映されてカメラドール賞を受賞した｡12年たって､同じ劇場に立つことができてうれしい｡今日はこの賞に酔いしれ､明日からは初心者として映画を作り続けたい｣と喜んだ｡

02年から始まった賞で､河瀬は7人目の受賞者で女性では初受賞となった｡(松野)