学校裏サイト！本当に子供たちの自発的サイトなのか！？

「学校裏サイト」がイジメや自殺､援助交際などの温床になっている恐ろしい現状が､だんだんと明らかになってきている。

群馬大学社会情報学部大学院研究科教授・下田博次氏は､学校裏サイトの存在に注目し､2005年から追跡調査を行っていた。

下田「『すごいことが始まった』というのが率直な感想でした。

学校裏サイトというのは､学校の公式サイトとは別に､子どもたちによって立ち上げられた学校内の情報交換を目的としたサイトです。

この中では学校行事や定期テストの情報交換など､中高生らしいやりとりもされているのですが､それだけではありません。「3年A組の○○はきもい」とか「○○は死んでよし」といったかなりきつい誹謗中傷やデマが､実名を挙げて書き込まれていたりします。

あと多いのが､わいせつ画像です。女の子が自分の裸をケータイカメラで撮影して､「見てね」と掲載するようになった。大人にとっては､にわかに信じがたいことがサイトの中で起きています（デジタルARENA）」

学校裏サイトの存在がメディアに登場するようになってから､そうしたサイトは「生徒が自主的に立ち上げている」といった説明がされることが多かった。

しかし､サイトの管理者が必ずしも子供たちではないことが､今年4月には明らかになっている。

2007年4月､大阪府警は「学校裏サイト」で中学生の実名を挙げた中傷書き込みを放置したとして､名誉棄損幇助容疑で､掲示板を管理していた大阪市内の会社役員の男（26）を書類送検している。

管理人側はすぐには身元特定ができないような何重もの偽装工作をしていたが､解析作業の結果､管理人が特定されたという。

「つまり､学校裏サイトは『子供たちが自主的に─』といった自発的現象であるかのようなムードの裏で､ある種の意図を持った大人たちの“草刈り場”になっているということ。

女子中学生や女子高生の個人情報が手に入るだけで､その道のマニアにはたまらないだろうし､勝手にヌードの写メが貼付けられたりすれば､そりゃオイシイでしょう。

援助交際の温床になってても別に不思議は無いし､そういう大人たちは､誰がイジメられようと､自殺しようと知ったこっちゃない（Webコンテンツライター）」

自分たちだけの隠れ家のつもりが､大人たちの食い物になっていたということか､さて？（淺川）

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