レコ大受賞歌手が、原因不明の病気で引退危機
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歌手の黛ジュン(まゆずみじゅん=62)が引退の危機に立たされていることが15日、分かった。

「スポーツニッポン」が報じたもので、それによると5年前に発症した喉の病気のため、歌い続けるのが困難な状態にあるという。

東京都出身の黛は、中学卒業後、ジャズ歌手として米軍キャンプを回り、1964年、ビクターより本名・渡辺順子でデビュー。

しかし売れずに67年に東芝より黛ジュンと改名。再デビュー曲「恋のハレルヤ」に続き、翌年リリースした「天使の誘惑」が大ヒットし日本レコード大賞を受賞。さらに、83年には日活ロマンポルノ「女帝」にも出演した。

そんな黛が喉に異変が起きたのは5年前。

慢性的に声帯に痰(たん)がこびりつくようになり、鼻咽喉科の門を叩き「喉のアレルギー」と診断されたものの原因は不明。

現在は痰を切る漢方薬を飲んで数曲歌うのは問題ないものの、ステージで10曲近く歌うのは難しく「歌手として思うように歌えないのがもう耐えられない」と同紙の取材に対して答えたという。

黛は03年に母の時子さん、05年に長兄、09年に次兄で作曲家の三木たかしさんを相次いで亡くした。過去に2度の離婚を経験し現在は独身。唯一の身内の妹も米国在住で、一気に身寄りがいなくなった寂しさが病気に立ち向かう気力を失わせている。

24日にはNHK衛星第2「渋谷らいぶステージ」(2月14日放送)の収録に臨む予定で、番組内で現在の心情を語ることになるという。(松野)


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