押尾学被告、即日控訴!! しかし墓穴を掘る可能性も…
(09/18)

合成麻薬MDMAを一緒にのんだ女性を救命せず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われ、懲役2年6月(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡された元俳優・押尾学被告(おしおまなぶ=32)は、判決を不服として即日控訴した。

担当弁護士によると判決後、押尾被告は「納得できない。自分は法廷では、自分に不利なことも含めて供述をしたつもり。それなのに今日の判決を聞く限り、自分の法廷での供述が、まったく信用されない。このように言われてしまったことについては納得できない。控訴してほしい」などと話したという。

一審では主張がことごとく退けられたにもかかわらず、求刑の半分以下の量刑。上々の判決とも思えるが、押尾被告はあくまで無罪を主張するつもりなのだろう。

しかし、この控訴が墓穴を掘る可能性もある。

「サンケイスポーツ」の取材に応じた元検事の大澤孝征弁護士(65)は「検察側は6年を求刑している以上、控訴審では、遺棄致死罪に持ち込むべく、さらに材料を集めて、万全を期して臨んでくる。過去にも一審では認められなかった致死罪が、控訴審で認められ、一審より重い懲役8年の実刑になった判例もある。量刑が重くなることは十分あり得る」と指摘。

そのうえで大澤弁護士は「致死が認めらなかった以上、この量刑は仕方がないが、遺棄罪の最高刑5年に限りなく近い4年が妥当だと思います」と述べたという。

検察側も、保護責任者遺棄致死罪が認められず、懲役6年とした求刑から大きくかけ離れた判決を不服とし控訴する可能性もあり、押尾裁判の第二ラウンドのゴングが打ち鳴らされるのは必至のようだ。(松野)


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