アルゼンチン5位に!! 国民はマラドーナに大激怒
アルゼンチンが初のW杯予選3連敗を喫した。

W杯南米予選第16節の5試合が9日に行われ、ディエゴ・マラドーナ監督率いるアルゼンチンがアウェーでパラグアイに0-1で競り負けた。

パラグアイの予選突破をアシストしたアルゼンチンは3連敗。

自動的に出場権を得られる4位からプレーオフ出場圏の5位に転落し、残り2試合でスター監督が崖っ縁に追い込まれた。

重苦しいムードに包まれた試合後の会見。進退を問われたマラドーナ監督は声を荒らげて答えた。

「批判している連中は予選を突破したらインタビューを求めてくるのだろう。その時はただでは済まさない。今(アルゼンチン協会の)グロンドナ会長と2人の娘に監督は辞めないと話してきた。ギブアップはしない」

自ら続投を宣言した指揮官は「必ずW杯に出場する」とも話したが、説得力を欠く戦いだった。

パラグアイに序盤から決定機を重ねられ、前半27分に先制を許す苦しい展開。

その後は守備を固めた相手を攻めあぐねた。後半8分にMFベロンが2度目の警告で痛恨の退場。終盤は1メートル90のFWパレルモ、1メートル91のDFスキアビを前線にそろえたが、終了間際の好機は実らず1点が遠かった。

戦術より選手個々の力に頼った戦いは安定感を欠き、代表史上初のW杯予選3連敗を含む2勝4敗。

昨年11月の監督就任時はブラジルと勝ち点1差の3位だったが、現在では宿敵が突破を決めた一方でアルゼンチンは北中米カリブ海最終予選4位との大陸間プレーオフに回る5位へ転落した。

2戦を残して6位以下の"圏外"に落ちる可能性も現実味を帯びてきた。

今回の予選2試合はDFデミチェリスら一部主力を故障で欠いたとはいえ、有効な打開策を見いだせない指揮官へ批判は高まるばかり。

敗戦後にラ・ナシオン紙がインターネットで行ったアンケートでは「マラドーナは辞任すべきか」の問いに86%が賛同。80%がW杯に出場できないと予想した。

アルゼンチンの南米予選敗退は70年メキシコ大会が最後。「批判は恐れない。自分は15歳の時から戦ってきた」と力強く話したスーパースターだが、いよいよ正念場を迎えた。

(2009年9月11日)
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