ヤット争奪戦!? セリエA､3クラブがG大阪･遠藤保仁に照準

日本が誇る不動のボランチに､イタリアから熱視線が注がれている｡
3日､セリエAのジェノア､ブレシャ､ボローニャがJ1G大阪の日本代表MF遠藤保仁の獲得に乗り出していることが判明した｡サンケイスポーツが報じた｡

南アW杯ではデンマーク戦でFK弾を決めるなど､チームの16強進出に貢献した遠藤｡
サンケイスポーツによると､イタリア･セリエAの3クラブが遠藤を獲得候補のリストに入れているという｡

同紙が最初に挙げたのはジェノア｡
かつて｢キングカズ｣ことFW三浦知良(横浜FC)が日本人初のセリエA選手として活躍したジェノアは､
イタリア代表FWトニや､ポルトガル代表MFベローゾを獲得するなど積極的に補強を進めており､
同紙の取材陣が｢遠藤もその補強策のひとりに入っているか｣とクラブ幹部に質問したところ､
｢確かに検討している｣と認めたという｡

また､同紙関係者によると､元イタリア代表FWバッジョ氏が在籍したことでも知られるブレシャも獲得に動き出しているという｡
FW森本､MF松井の獲得に動くなど､日本人獲得に積極的で､ボランチのコマ不足という実情もある｡
さらに､3日付の伊紙ガゼッタ･デロ･スポルトの電子版では､元日本代表MF中田英寿氏が所属し､DF長友の獲得にも動いていたボローニャも遠藤の調査を開始したと報じた｡

この報道に関して､遠藤本人は｢聞いていません｣としながらも､

｢イタリアの(守備的)スタイルは嫌いですけど､レベルの高い選手がいるのはいい｣(ニッカンスポーツより)

と言葉を選びながらコメントしたという｡

イタリアサッカーでは外国人選手枠に厳しい制限があることから､日本人選手の移籍が難しいのが現状｡
サンケイスポーツ紙は｢ジェノア関係者が近日中に来日して交渉を開始するとの情報もある｣
としているが､G大阪との長期契約による移籍金の問題などを考えると契約が成立する可能性は低そうだ｡

(2010年8月4日)

その他のSOCCERニュース