少林武術学校の生徒､少林寺拳法を取り入れたサッカーチーム結成

2001年にチャウ･シンチーが監督･脚本･製作･主演を務めた映画｢少林サッカー｣｡
少林寺拳法の使い手である主人公たちが繰り広げるサッカーは､
｢数メートルを軽々と飛ぶ｣｢摩擦熱でボールが燃える｣｢ボールにぶつかった相手が吹っ飛ぶ｣
といったハチャメチャな演出で爆発的な人気を呼んだのだが､
なんと本物の少林寺拳法を心得た少年たちがサッカーチームを組み､先日実際に試合を行ったと中国で話題になっている｡

これは､中国の新華社新華網ニュースの電子版で報じられたもので､
同報道によると､このサッカーチームは中国河南省鄭州にある少林武術学校の李林(リ･リン)さん(17歳)が結成し､W杯南アフリカ大会に触発されたのがきっかけだという｡
李林さんはサッカーをすることによって更に精進することができるかもしれないと考えているそうで､
同学校の教授が監督となり､週末に約4時間ほど練習を行っているんだとか｡

ここまでなら普通のサッカーチームなのだが､やはりそこは少林寺拳法の使い手｡

練習では､オーバーヘッドシュートはもちろんのこと､空中で左右に足を突き出してのボレーシュートや､片手を軸にしたコマの様な体勢で放つ超低空ボレーシュートetc...

少林寺ならではの動きをふんだんに取り入れた､サッカーには不必要にも思える華麗でダイナミックなプレーを披露している｡
ちなみに､普段は朝早起きして修行しなければならないため､サッカーの試合を観たことはほとんどないそうだ｡

そんな彼らが先日､地元のアマチュアチームと初めての対外試合を行ったのだが､さすがに試合中は普通にプレー｡
終始キーパーがバク宙している以外は基本的に普通のサッカーをしていたという｡

試合は5-5で引き分けに終わったが､日ごろの成果を存分に披露した李林さんたちは満足げな表情だったそうだ｡

(2010年7月14日)

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