パラグアイ戦勝敗のカギはセットプレー!?〔W杯〕

29日に行われるW杯決勝トーナメント1回戦、日本対パラグアイ戦を前に、日本代表は27日、試合の行われるプレトリアに入り、初練習を行った。
約50分間の非公開練習では大半がセットプレーの確認に費やされたといい、練習前にはパラグアイのセットプレーの特徴がまとめられた映像を見て弱点を頭にたたき込んだ上で、ピッチで攻守両面をチェックしたことが明かされている。

「勝負がかかる試合ではセットプレーがカギを握る」（産経新聞より）
岡田監督はそう話した。
実際、デンマーク戦では本田と遠藤の直接FKが決まったことで試合の展開が楽になった。
直接FKは個々のキッカーの調整に託されているが、CKやサイドからのFK、スローインなど、指揮官いわく「サインプレーのできるやつ」については、入念に練り上げられたようだ。
PKに関しては全員が蹴って感触を確かめたという。
全体トレーニング後の個人練習では、本田がデンマーク戦で決めた右斜め45度からのFKを何度も練習し続ける姿も見られた。

守備に関しては、チームは絶対的な自信を持っている。
デンマークほどではないにしろパラグアイにも高さがあるが、
「今までの3戦同様、勇気をもってやれば怖がることはない」と中澤。
むしろ「人をかけてくるので、はね返せば（逆襲に）いける」と逆手に取る構えだ。

攻撃では長谷部が「穴がある。しっかり突きたい」と話すなど、狙いどころは絞れている。
世界に誇るキッカーたちの出番を増やすことも重要で、「（仕掛けてファウルをもらうことは）頭にあるし、そこでチャンスが生まれればいい」と松井も役割を自覚する。

また、この日、国内での日本代表を応援する声の盛り上がりを耳にした指揮官は
「僕は全く情報を知らないから」としながらも「やっていることが結果的にそうなっているのはうれしい。幸せなことだと思う」と表情を崩してみせた。
次の一戦を日本代表が勝ち抜けば、02年日韓大会をも越える熱気に日本が包まれることは必須。
果たして要のセットプレーを制して勝利を挙げるのはどちらか。
注目のパラグアイ戦は日本時間29日の23時00分から行われる。

(2010年6月28日)

その他のSOCCERニュース