いよいよ今夜、日本、デンマークとの大一番へ〔W杯〕

19日の1次リーグ第2節でオランダの勝ち抜けとカメルーンの敗退が決定したグループE。
日本とデンマークの残る1席を争う試合が、今夜27時30分から行われる。

これまで2試合を1勝1敗で終えた両国だが、現時点では得失点差で1上回る日本が2位、デンマークが3位となっている。
日本はこの直接対決で引き分け以上の成績を収めることができれば、強国デンマークを抑えて決勝トーナメント進出となる。

「0-0は考えないほうがいい」
23日の夜、一部を除いて非公開の実戦形式練習を行った後の記者会見で、
岡田監督は"点を取りにいく姿勢"でデンマーク戦に臨む考えを選手達と共有したことを明かした。

今大会2試合を経て1失点と、組織的なプレーで安定した守備力を誇る日本とはいえ、平均身長が185cm以上という圧倒的な高さを活かしたデンマークの攻撃はまぎれもなく脅威。
特に、デンマークが第2戦で見せた鋭いカウンターには注意が必要だろう。
31歳のベテランFWロンメダールも個人技の高さを見せ、1ゴール1アシストの活躍。
アーセナルFCで活躍する194cmの若きストライカー、ベントナーへのロングボールを警戒するのは当然として、日本の守備陣にとっては、再び息の抜けない展開となりそうだ。
日本がどれだけ堅い守備を見せてもゴールを奪われる可能性は付いて回る。
だからこそ、指揮官は「我々は点を取らないといけない。勝つためにスタートする」と強調した。

ゲームキャプテンの長谷部は「僕たちにとって人生をかけた試合になる。引き分けではなく、勝ちに行く」と決意を語り、
阿部は「引き分け狙いになると危ない」、長友も「引き分け狙いではなく点を取りに行く」と意気込んだ。

岡田監督は「個の力を考えると、フィジカルなどいろんな面でデンマークが少し上かもしれない」とした上で、
「100メートルでは勝てないかもしれないが、400メートルリレーなら勝てる。そういうものを醸し出せるチーム」と日本の勝利の可能性を強調した。

「今までやれることはやってきた。このW杯のために自分のすべてをささげるつもり。勝つことしか考えていない」
やれることは全てやった。自分達のサッカーはもう固まっている。
「我々は最善を尽くすだけ。あとは神様がゴールを生むのかのか生まないのか決めてくれる」
岡田JAPAN最大の山場を前に、もう迷いはない。

(2010年6月24日)

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