"アジアのルーニー" 本家は「ごめん、知らない･･･」〔W杯〕

15日のW杯1次リーグ初戦でブラジルを相手に奮闘し、優勝候補に一矢報いるゴールをアシストした北朝鮮のFW鄭大世（チョン・テセ＝川崎F）の知名度が急上昇中だ。

強靭な肉体と敵の守備陣をなぎ倒してゴールに迫る突破力から、付いたあだ名は「アジアのルーニー」。
本人はあくまで「とても光栄に思うが、オレのモデルはむしろディディエ・ドログバ（コートジボワール）」と主張しているのだが、
44年ぶりのW杯出場を果たした北朝鮮のエースとして大会前から注目を浴びていた。

そんな鄭大世は、15日のブラジル戦で見せたパワフルなプレーと、なにより試合前の国歌を聴いて号泣する姿から世界中で一気に知名度がアップ。
お隣の韓国では「人民のルーニー」と呼ばれ、一躍人気者になったというのだが、
肝心の"本家"イングランドのルーニーは、ブラジル戦でアシストした鄭大世について質問された際に、
「ごめん。どの選手か分からないんだ。いいゴールだったってことは知っているけど」（スポニチアネックス）
と予想外の返事。どうやら本家にはあまり意識されていなかったようだ。

北朝鮮は21日にポルトガルを相手に1次リーグ第2戦を迎える。
鄭大世がC・ロナウドを上回る活躍を見せれば、否応なしにルーニーも注目せざるを得ないだろう。

(2010年6月20日)

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