前大会準優勝のフランス崖っぷち･･･メキシコに惨敗〔W杯〕

17日に行われたW杯1次リーグA組のフランス対メキシコ戦、大会前から不調を伝えられていた前大会準優勝のフランスはメキシコに0-2で敗れた。
初戦でウルグアイと引き分けたフランスはこれで1敗1分の勝ち点1。1次リーグ突破も難しい状況に追い込まれた。

選手たちに何と声を掛けたらいいのか…言葉が見つからない―
試合後の記者会見で、フランス代表のドメネク監督は頭を抱えた。

序盤は一進一退の攻防戦だった。
トップ下にリベリーを起用したフランスは、初戦よりもパスが回ってテンポの良い攻めを展開。
対してメキシコは、フランコ、ベラ、ドス・サントスの前線が素早いパスワークでディフェンスラインの裏を狙う。
前半は両チームとも守備陣が集中力を見せ、決定機を与えぬまま試合は折り返し地点を迎える。
前半動揺の均衛状態が続くかに見えたが、後半19分、貴重な先制点を決めたのはメキシコだった。
マルケスの浮き球のパスに走りこんだのは途中出場のエルナンデス。
オフサイドラインぎりぎりから相手DF裏に抜け出すと、GKをかわして無人となったゴールに流し込んだ。
さらに後半33分、集中力を欠いたかフランスは痛い追い討ちをかけられることに。
メキシコのバレーラがペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。
ベテランのブランコが長い助走からゴール左に決め、メキシコの勝利を確実なものにした。

この痛い敗北で、1敗1分、勝ち点1のまま最終戦を迎えることになったフランス。
「われわれは（南アフリカとの）次の試合に勝てると自信を持つべきだ。まだ1次リーグ突破にはわずかながら望みが残されているのだから」
指揮官は自らに言い聞かせるようにそう語り、会見場をあとにした。

(2010年6月18日)

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