欧州王者スペイン、韓国相手に辛くも勝利〔W杯〕

3日、オーストリアのインスブルックで韓国と強化試合を行ったスペインは、87分ヘスス・ナバスのゴールで何とか勝利を収めた。

欧州王者のスペインはサウジアラビアに3-2の苦戦を強いられた先週の一戦から大幅にメンバーを変更。
しかし、韓国代表相手になかなか主導権を握れずに苦戦を強いられた。
13分、キム・ジョンウのミドルシュートがポストをかすめた。
冷や汗をかいたスペインは、35分に負傷から復帰したアーセナルのMFセスク・ファブレガスが決定的なチャンスにめぐり合わせるも、ボールは枠外に。
デル・ボスケ監督は後半、ダビド・ビジャやシャビ・アロンソ、シャビ・エルナンデス、そしてこの日が代表デビューとなったGKビクトル・バルデスなどを次々と投入していくが、両国ともに均衛を崩すことができない。
終盤、先に攻めに出たのは韓国。
スペイン最大のピンチでイ・ジョンスがみせたヘディングシュートは、ゴール横に流れたことで事なきを得る。
そして最後に、欧州王者の意地を見せたのは、セビージャのヘスス・ナバスだ。
87分にこれまでの思うようにいかない展開にピリオドを打つエリア外からの鮮やかなシュート。
ヘススの一撃を決勝点に、スペインは辛くも韓国に勝利した。

スペイン最後の強化試合は8日にポーランドを相手に行われる。
韓国はこれが最後の強化試合。敗れたものの、欧州王者に善戦をみせ、悪くない状態のまま4日に南アフリカ入りする。

(2010年6月5日)

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