45年ぶりの欧州制覇!! インテル、バイエルンを下し今季3冠達成!!
22日に行われた欧州CL決勝、モウリーニョ監督率いるFCインテル・ミラノ(イタリア)がFCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を2-0で下し、インテルはセリエA、コッパ・イタリアに続く今季3つ目のタイトルを手にした。

ともに国内2冠を達成したチーム同士の対戦となった決勝戦。
両チームとも決勝を戦うのは久しぶり(バイエルンは9年ぶり、インテルは38年ぶり)だったが、緊張した様子を見せないドイツ王者はすぐにリズムをつかむ。
開始直後にイビツァ・オリッチがインテルのゴールを脅かすクロスを。しかしこれはワルテル・サムエルにクリアされる。オリッチはさらにアリエン・ロッベンが右サイドでサムエルとクリスティアン・キブを振り切ったあと、ニアポストからシュートを放つも、これは枠を外れた。
一方のインテルは、べスレイ・スナイデルがFKでゴールを狙うも、ハミト・アルトゥントップの頭に当たったあと、GKハンス・ヨルク・ブットにセーブされる。
前半30分の段階では、バイエルンがボールを支配しているように見えたが、ここでインテルが量よりも質が大事なことを証明する。
GKジョリオ・セザールの長いゴールキックをミリートが頭で落とし、スナイデルが前線へパスを流す。抜けだしてボールを再び手にしたミリートは、GKブットにフェイクを仕掛けてタイミングを外すと、チップ気味のシュートを落ち着いてゴールに。
1点を奪われつつも攻勢を弱める気はないバイエルン。後半開始直後、同点のチャンスを手にする。
アルトゥントップがDF2人を引き付けてトーマス・ミュラーへパス。ミュラーのシュートはGKセザールに両足でブロックされるが、このあと、ロッベンがインテルのゴールを脅かす。
ロッベンのFKからミュラーがヘディングでゴールを狙う。これはエステバン・カンビアッソにクリアされるも、さらにロッベンは右サイドから今度は自分で持ち込んでゴール上隅を狙った鋭いシュート。しかしこれもセザールが片手1本ではじき出される。
インテルの堅い守備にゴールを奪えないバイエルン。70分にはカウンターをくらい痛い追加点をインテルに許してしまう。
サミュエル・エトーのパスに再びミリートが抜け出し、ダニエル・ファン・ブイテンをかわすと、再び落ち着いてブットを破った。
ロッベンが果敢に盛り返そうとするも、このゴールが決定的となり、冷静なプレーを見せたインテルが2-0で45季ぶりの欧州制覇を達成した。

2度に渡ってゴールネットを揺らし、インテルを勝利に導いたミリート。
「自分が歴史に残る活躍をしたとは思わないが、チーム全員で歴史的なことを成し遂げたと思う。3冠を達成し、喜んでいるが、まだ実感できないでいる。バイエルンに敬意を抱いているが、僕らはいいプレーをしたし、カウンターで得たチャンスをきっちりものにできた。モウリーニョ監督をはじめ、僕を支えてくれたすべての人に感謝している。モウリーニョ監督は偉大な指揮官で、ハードワークを怠らない人間だ。チームに新しい個性を与え、多くの変更を加えた。彼はあらゆることを教えてくれた。この恩は一生忘れない」
1年目ながらも非常に謙虚な態度でチームに溶け込み、確かな存在感を見せ付けたこの非凡な選手は、優勝カップを手に喜びを爆発させた。
(2010年5月24日)
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