ヒース・レジャーが最後に見た｢ダークナイト｣の6分間

★ヒース・レジャーが最後に見た｢ダークナイト｣の6分間(2009/01/25)

昨年、薬物の併用と過剰摂取によって急死したヒース・レジャーが、生前、彼を名優として世に知らしめた傑作「ダークナイト」の冒頭6分間を鑑賞していたことがわかった。監督のクリストファー・ノーランが、IMAXシアター仕様のために編集した映像を、プロデューサーのチャールズ・ローヴェンとともに見たというヒース。ローヴェンは当時を思い出し、次のように米Entertainment Weekly誌に語った。「最初の銀行強盗のシーンを、ヒースに見せたんだ。『絶対見るべきだぞ』って言ってね。ヒースはすごい気に入って、笑いながら言ったよ。『もう一度見せてくれ』」。そしてこれが、ローヴェンが見た最後のヒースの姿となり、同時にこの6分間の映像が、ヒースにとって、自分の完成作品を見た最後ともなってしまった。｢ダークナイト｣が批評家の大絶賛と記録的大ヒットをおさめることを知ることなく、この世を去ってしまったヒース。ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、今年度のオスカーの最有力候補とも言われる彼の演技は、永遠に人々の胸に残ることだろう。