宮藤官九郎の朝ﾄﾞﾗ､ﾀｲﾄﾙは｢あまちゃん｣に決定! ﾃｰﾏは｢ｱｲﾄﾞﾙの村おこし｣

(06/04)

2013年前期に放送されるNHK朝の連続テレビ小説のタイトルが「あまちゃん」に決まったことが4日、明らかになった。

同作は東京から北三陸の田舎町に移り住んだ女子高生が海女さんとなり、地元のアイドルとして村おこしをしていく…という人情物語。脚本を人気演出家の宮藤官九郎が務める。

舞台は架空の街となるが、ロケ地は岩手県久慈市に決定。周囲を険しい山で囲まれ交通手段もなかった町には、「三陸鉄道」が1984年に開業してから住民一体となって「町おこし」を進めた歴史がある。

東京で育ったヒロインは、初めて訪れた母の故郷で「海女さん」たちと出会う。
男は遠洋漁業で1年のほとんどを留守にしてしまうという土地柄、女たちは命がけで素潜り漁を行い家計を支えていた。東京で引きこもりがちだったヒロインは、「海女さん」を目指すうちに笑顔溢れる女性へと成長していく…。

脚本を担当した宮藤官九郎はこのドラマについて、「このドラマの発想の核になっているのは『アイドル』の『村おこし』です。ここでいう『アイドル』とは、元気に歌って踊る女子達だけではありません。」「下敷きや定期入れに写真を忍ばせ、時々それを眺めるだけで、なんかちょっと頑張れる気がする。そんな存在。」と、核となる人物像を語っている。

今なお受け継がれている海女さんの素潜り漁、そしてその存在を糧に日々の漁に精を出していた男たち。かつて海女さんが「アイドル」だった時代は確実に存在した。
歌って踊り、総選挙で刺激しなくても心の中にある存在、そんな本来の「アイドル」を宮藤は今、描きたかったのかもしれない。

注目の「アイドル」ヒロインは、一体誰になるのか。もしかして本物の海女さんから抜擢…？NHK朝ドラ「あまちゃん」は、2013年4月1日～放送予定。