最近、目を疑うような光景が広がるCMをよく目にする機会がある。
例えば、手を尋常じゃない早さで叩いたり、縄跳びをあり得ない速さで飛んだり、最新のでいくとネコがビールの髪のケースに頭を突っ込むというCM。
みなさんもおそらく一度は目にしたことがあるだろう。
お昼のワイドショーにも取り上げられ、大きな注目を集め続けている本CMだが、一体なんの会社の何のCMなのか今一つ理解していない方もいらっしゃるのではないだろうか。
本CMは、「UQコミュニケーションズ」という会社が提供するモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」のCMである。
通信事業者として新規参入を果たした同社は、UQ WiMAXのサービスを2009年2月にモニター5000名という規模で開始した。
同年の7月1日から正式にサービスをスタートさせ、2009年12月現在は2万1700名のユーザーにデータ通信サービスを提供している。
12月18日からは月額380円からと格安の2段階定額プラン「UQStep」も提供している模様だ。
CMの戦略に関して、同社は「我々は新規参入。イチから名前を覚えてもらうために、強く印象に残るCMで他社と差別化を図っているんです」
とコメントを寄せている。
確かに、通信会社はすでに巨大なマーケットができあがっているため、参入することは容易ではなかったはずだ。
そんな状況に対してこのCMに対する戦略は頷ける部分があるのではないだろうか。
現在放映されているUQ WiMAXのCMは、「入ってる？ 箱の猫編」と「入ってる？ ビリヤード犬編」の2本。
同社ではサービス開始以来、3期にわたってテレビCMを展開している。各期のCMを振り返ってみよう。
第1期は、6月15日からスタートした「ルービックキューブ編」「拍手編」「ボール編」の3本。
これらはいずれも、登場感を打ち出すこと、スピードを訴求することを目的に作られた。
「GET SPEED」「GET WiMAX」のキャッチコピーはここからスタートしているようだ。
第2期のCMはWindows 7と、WiMAX機能を搭載したPCの発売タイミングに合わせて、10月22日から放送が開始される。
こちらは「なわとび編」と「スタッキング編」の2種類。
なわとびをする少女も、スポーツスタッキングをする少年も、動きをまったく追えなかった方も多いのではないだろうか。
この期においても、CMの目的は「スピード」を訴えることであり、キャッチコピーは「GET SPEED」「GET WiMAX」だった。
また、「それともう1つ、WiMAXという言葉を覚えてほしいという狙いもありました」と同社はコメントしていた。
第3期、現在も放送中の猫＆犬のCMでは、「PCにWiMAXが“入っている”」ことを訴求のポイントにおいている。
猫はビール箱に飛び込み、犬はビリヤードの玉を穴に入れているというわけだ。どちらも"入っている"という点で共通している。
現在同社のサービスエリアは、首都圏と京阪神が中心でまだまだ全国規模とまではいっていないのが現状。
このことについて、「買うならWiMAXが入っているPCを、というのが現在のメッセージです。今はまだエリアでなくても、将来を考えればWiMAX内蔵のPCを買うべき。そういう意味があり、キャッチコピーを『未来を買おう』としています」と意気込む。
内容もそうであるが、もう一つ注目すべきは画質とキャスティング。
こう言っては失礼かもしれないが、登場する人物も一般の方で全体的な出来が何となくチープ感漂わせていると感じた方も多いのではないだろうか。
CMの裏話について、「CMの猫は香川の猫で、飼い主さんがYouTubeに投稿したものをそのまま使っています。逆にルービックキューブ編などは、我々が海外へ撮影しにいったのですが、撮った動画の画質をわざと落として、YouTubeっぽく仕上げてCMに使っているんです」と、CMに盛り込んだ工夫を話していた。
現在、UQ WiMAXのユーザーは9割以上が男性でPCに詳しく、ITリテラシーの高いユーザーが中心だという。
現在同社が狙っているのは、新しいユーザー層の開拓だ。
「テレビCMでかわいらしい動物を主役にしたのは、これまでと違いITリテラシーの高くない層、女性にも訴求したいと考えたからです。12月18日からは、犬と猫のCMに関連して、Amebaブログの会員全員を対象に『あなたの見た、動物のユニークな行動を教えて！』という口コミを集める企画を実施しています。またこれから春先にかけては、女性や学生に訴求するCMをやりますよ」と、今後の展望を望む。
今後の同社のCM、サービス共々チェックする価値はあるだろう。
例えば、手を尋常じゃない早さで叩いたり、縄跳びをあり得ない速さで飛んだり、最新のでいくとネコがビールの髪のケースに頭を突っ込むというCM。
みなさんもおそらく一度は目にしたことがあるだろう。
お昼のワイドショーにも取り上げられ、大きな注目を集め続けている本CMだが、一体なんの会社の何のCMなのか今一つ理解していない方もいらっしゃるのではないだろうか。
本CMは、「UQコミュニケーションズ」という会社が提供するモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」のCMである。
通信事業者として新規参入を果たした同社は、UQ WiMAXのサービスを2009年2月にモニター5000名という規模で開始した。
同年の7月1日から正式にサービスをスタートさせ、2009年12月現在は2万1700名のユーザーにデータ通信サービスを提供している。
12月18日からは月額380円からと格安の2段階定額プラン「UQStep」も提供している模様だ。
CMの戦略に関して、同社は「我々は新規参入。イチから名前を覚えてもらうために、強く印象に残るCMで他社と差別化を図っているんです」
とコメントを寄せている。
確かに、通信会社はすでに巨大なマーケットができあがっているため、参入することは容易ではなかったはずだ。
そんな状況に対してこのCMに対する戦略は頷ける部分があるのではないだろうか。
現在放映されているUQ WiMAXのCMは、「入ってる？ 箱の猫編」と「入ってる？ ビリヤード犬編」の2本。
同社ではサービス開始以来、3期にわたってテレビCMを展開している。各期のCMを振り返ってみよう。
第1期は、6月15日からスタートした「ルービックキューブ編」「拍手編」「ボール編」の3本。
これらはいずれも、登場感を打ち出すこと、スピードを訴求することを目的に作られた。
「GET SPEED」「GET WiMAX」のキャッチコピーはここからスタートしているようだ。
第2期のCMはWindows 7と、WiMAX機能を搭載したPCの発売タイミングに合わせて、10月22日から放送が開始される。
こちらは「なわとび編」と「スタッキング編」の2種類。
なわとびをする少女も、スポーツスタッキングをする少年も、動きをまったく追えなかった方も多いのではないだろうか。
この期においても、CMの目的は「スピード」を訴えることであり、キャッチコピーは「GET SPEED」「GET WiMAX」だった。
また、「それともう1つ、WiMAXという言葉を覚えてほしいという狙いもありました」と同社はコメントしていた。
第3期、現在も放送中の猫＆犬のCMでは、「PCにWiMAXが“入っている”」ことを訴求のポイントにおいている。
猫はビール箱に飛び込み、犬はビリヤードの玉を穴に入れているというわけだ。どちらも"入っている"という点で共通している。
現在同社のサービスエリアは、首都圏と京阪神が中心でまだまだ全国規模とまではいっていないのが現状。
このことについて、「買うならWiMAXが入っているPCを、というのが現在のメッセージです。今はまだエリアでなくても、将来を考えればWiMAX内蔵のPCを買うべき。そういう意味があり、キャッチコピーを『未来を買おう』としています」と意気込む。
内容もそうであるが、もう一つ注目すべきは画質とキャスティング。
こう言っては失礼かもしれないが、登場する人物も一般の方で全体的な出来が何となくチープ感漂わせていると感じた方も多いのではないだろうか。
CMの裏話について、「CMの猫は香川の猫で、飼い主さんがYouTubeに投稿したものをそのまま使っています。逆にルービックキューブ編などは、我々が海外へ撮影しにいったのですが、撮った動画の画質をわざと落として、YouTubeっぽく仕上げてCMに使っているんです」と、CMに盛り込んだ工夫を話していた。
現在、UQ WiMAXのユーザーは9割以上が男性でPCに詳しく、ITリテラシーの高いユーザーが中心だという。
現在同社が狙っているのは、新しいユーザー層の開拓だ。
「テレビCMでかわいらしい動物を主役にしたのは、これまでと違いITリテラシーの高くない層、女性にも訴求したいと考えたからです。12月18日からは、犬と猫のCMに関連して、Amebaブログの会員全員を対象に『あなたの見た、動物のユニークな行動を教えて！』という口コミを集める企画を実施しています。またこれから春先にかけては、女性や学生に訴求するCMをやりますよ」と、今後の展望を望む。
今後の同社のCM、サービス共々チェックする価値はあるだろう。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
6834131007Y41011
