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『少林ｻｯｶｰ(原題:少林足球)』､『喜劇王(原題:喜劇之王)』など周星馳(ﾁｬｳ･ｼﾝﾁｰ)作品の名ﾊﾞｲﾌﾟﾚｰﾔｰとして知られ､2005年には台湾の医療ﾄﾞﾗﾏ『ｻﾞ･ﾎｽﾋﾟﾀﾙ(原題:白色巨塔)』で､迫真の演技を見せた香港のﾍﾞﾃﾗﾝ俳優･呉孟達(ﾝ･ﾏﾝﾀ)｡先日中国のﾄｰｸ番組に出演し､過去の苦労を語った｡
1971年､香港無線ﾃﾚﾋﾞ(TVB)が運営する俳優養成所に合格し､ﾚｯｽﾝ後に俳優ﾃﾞﾋﾞｭｰを果たしたﾏﾝﾀ｡ﾄﾞﾗﾏ『楚留香伝奇』で演じた役が当たり役となり､人気俳優に｡｢当時の僕は､今でいう周杰倫(ｼﾞｪｲ･ﾁｮｳ)くらい人気のあるﾄｯﾌﾟｽﾀｰだった｡でも､80年にｷﾞｬﾝﾌﾞﾙで30万元(約440万円)の借金を作ってしまい､ﾄﾞﾗﾏの誘いが来なくなった｡それからは転落の人生｡当時一番の親友だった周潤発(ﾁｮｳ･ﾕﾝﾌｧ)に､借金をお願いしたら､“自分で解決しろ”と言うのみ｡親友を頼れないと思い絶望したが､ﾕﾝﾌｧだけではなく､杜〓峰(ｼﾞｮﾆｰ･ﾄｰ)監督や他の友人たちも､僕を再起不能だと判断し､みんなから見放された｡あの頃は､自殺することばかり考えていた｣と涙を流しながら語った｡(〓は王へんに其)
そして88年､ﾏﾝﾀはｼﾝﾁｰと出会いｺﾒﾃﾞｨ作品に出演したことで､再び脚光を浴びるようになる｡｢ｼﾝﾁｰは若い頃からいろんなｱｲﾃﾞｨｱを持っていたが､監督に信用されず､僕が代わりに提案しｱﾄﾞﾊﾞｲｽもした｡ｼﾝﾁｰと疎遠になったのは､『ｶﾝﾌｰﾊｯｽﾙ(原題:功夫)』に出演できなかったから｡SARSの流行中で連絡が取れず､ｽｹｼﾞｭｰﾙを聞いていなかった｡それがきっかけで､ｼﾝﾁｰの友情を失ってしまった｣と明かした｡
最近続いているｼﾝﾁｰへのﾊﾞｯｼﾝｸﾞについては､｢今の彼は､俳優として監督としてﾄｯﾌﾟの地位を築き､否定をしたり意見をしたりする人物がいない｡はっきりと物事が言える勇気のある友人が､必要なんだと思う｡でも他人がいくら批判をしても､ﾁｬｳ･ｼﾝﾁｰという人は才能溢れる天才だ!｣と力強く語り､ｴｰﾙを送った｡(編集担当:饒波貴子･黄珮君)


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