小皇帝にﾑﾁ!超過酷“子供冒険番組”に賛否両論

●小皇帝にﾑﾁ!超過酷“子供冒険番組”に賛否両論(2008/05/11)

(C)ｻｰﾁﾅ&CNSPHOTO

四川省成都市のﾃﾚﾋﾞ局が3月から放送を始めた“子供冒険番組”の｢宝貝加油(ﾍﾞｲﾋﾞｰがんばれ)｣が話題を呼んでいる｡毎回､5歳前後の子供たちが登場し､8ﾒｰﾄﾙの高さに張られた縄梯子を渡ったり､ﾍﾋﾞがたくさん入った箱に入った宝物をつかんだり､｢子供に試練を課して心を鍛える｣という内容なのだが､一部視聴者からはその試練があまりにも過酷だ､と批判する声も上がっているのだ｡7日付揚子晩報が伝えた｡番組の中では試練を課された子供たちが泣き叫び､それでも｢鬼のｺｰﾁ｣が叱咤､父母らが声援を送る｡制作者側は｢今､国内で放送されるﾁｬﾚﾝｼﾞ番組の多くはｽﾀｰが登場するが､それでは人間の真に迫ることができない｡小皇帝などと呼ばれ､小さい頃から甘やかされて育った子供たちを登場させてこそ､本当の感動を見せることができる｣と説明していた｡
｢中国の子供教育のあり方に一石を投じている｣と評価の声が多い中で､｢あんなに小さな子供に大きな恐怖を与えて､精神に影響が残ったらどうするのか｣と批判､心配する声も｡一人っ子政策の影響で､子供を過保護ぎみに育てる雰囲気が強い中国だからこその現象だろうか｡写真は北京で北京で心身を鍛えるべく､ﾃｺﾝﾄﾞｰの練習をする子供たち｡(編集担当:恩田有紀)

(C)ｻｰﾁﾅ