●「鐵三角」秘話:徐監督悪だくみ、カンヌでしっぺ返し(2007/10/25)
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『鐵三角』は1つのストーリを3人の人気監督が順番に担当するという特異な方法で作られた。アイデアを出したのはツイ・ハーク監督(徐克監督=写真左端)で、30年来の付き合いのリンゴ・ラム監督(林嶺東監督=写真左から2人目)とジョニー・トー監督(杜〓峰監督=写真右から2人目)に話したところ、2人とも快諾したという。(〓は王へんに其)
そこで、ツイ監督が冒頭の約3分の1を撮影。カネに困りヤクザにも脅されるという切羽詰った男が、偶然に「財宝」のありかを知るというミステリアスなストーリーだ。
そして、ツイ監督は「謎」を残したままリンゴ監督にバトンタッチ。続きの部分の打ち合わせは一切なく、台本すらなかった。リンゴ監督に「難しい宿題」を出してやろうと思ったという。
ところがリンゴ監督は、「むしろ、やりやすかったよ」と大笑い。「映画づくりで、一番苦しむのはキャラクターづくり。ツイ監督がやってくれたから楽だった」と切り返す。続くトー監督も「ボクは結末だけ考えればよかったからね」と平然とした表情。
しかも、ツイ監督とリンゴ監督が映画の結末を知ったのは、カンヌ映画祭で上映された際。「今さら、『気にくわない。変更しろ』とも言えない状況に追い込んだ」と、ツイ監督を横目で見ながらトー監督。ツイ監督も、思わず苦笑した。
監督3人がどの部分を担当したかは秘密だそうで、「映画ファンなら、ボたちの作風で何となく分かるはず。推理を楽しんでほしい」とのこと。(編集担当:如月隼人)
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