『ﾗｽﾄ､ｺｰｼｮﾝ』海賊版防止作戦が大成功

●『ﾗｽﾄ､ｺｰｼｮﾝ』海賊版防止作戦が大成功(2007/10/22)

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公開から3週間が過ぎても依然好調な観客動員を続ける映画『ﾗｽﾄ､ｺｰｼｮﾝ(色･戒)』｡香港での興行収入は､10月14日の1日だけでなんと3000万香港ﾄﾞﾙ(約4億5000万円)を突破した｡この好調ぶりに配給会社は､｢あと1―2ｶ月は上映する｣とｺﾒﾝﾄ｡記録的なﾛﾝｸﾞﾗﾝとなる見込みだ｡また､常に海賊版が出回って関係者を悩ませるのが､中華圏の映画界｡だがこの作品の海賊版は今のところ確認されておらず､その徹底した防止策が注目を浴びている｡

　　『ﾗｽﾄ､ｺｰｼｮﾝ』が上映されている香港の劇場では､入場時に観客全員が荷物ﾁｪｯｸをされる｡そして録画機能が付いたｶﾒﾗを持っていた場合､劇場ｽﾀｯﾌが回収し一時預かりをしている｡また上映中にｽﾀｯﾌが場内を廻り､赤外線設備を用いてﾁｪｯｸすることもあるという｡

　　この配給会社は､張芸謀(ﾁｬﾝ･ｲｰﾓｳ)監督の『HERO(英雄)』上映時から海賊版防止に力を注いでいる｡｢世界的な話題作となったこの『ﾗｽﾄ､ｺｰｼｮﾝ』｡海賊版がないことで､人々は劇場に足を運ぶことになる｡その勢いは予想以上にすごいもので､香港の人々に大きな影響力を与える映画になりつつある｡上映は短くてもｸﾘｽﾏｽｼｰｽﾞﾝまで続くだろう｣と担当者はほくほく顔で語っていたという｡(編集担当:饒波貴子･黄珮君)

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