●章子怡『ジャスミンの花開く』ついに日本公開(2006/06/13)
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30年代の中国映画黄金期。夢のような女優生活から一転、絶望の中で一人、子供を生むことになる「茉」。その娘、「莉」が生きたのは文革の時代。彼女は一目ぼれした青年と結婚したものの、子供ができない苛立ちから精神を病んでいく。時代は下り、80年代。「莉」の養女「花」は、浮気をして離れていった男を断ち切り、一人で生きていくこと決心をするのだった。
そこに描かれているのは、「男と女」、そして「生命の連鎖」。女優・章子怡の美しさと泥臭さを絶妙のバランスで見せる侯咏(ホウ・ヨン)監督は、実は章子怡のデビュー作『初恋のきた道(原題:我的父親母親)』の撮影監督だった人物だ。
「茉」の母親と晩年の「茉」の2役を演じた陳冲(ジョアン・チェン)の凛とした存在感と、上海語の台詞が物語にリアリティーを与えている。
『茉莉花開(ジャスミンの花開く)』は東京・シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほかで17日、ロードショー。(編集担当:恩田有紀)
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