●低迷中の台湾バラエティ番組、残された道は中国進出(2011/08/17)

制作中止が相次いで発表された、台湾のバラエティ番組。『王牌大賤諜』のほか、10年以上放送が続いていた長寿番組『綜藝大哥大』、『〓猜〓猜〓猜猜猜(〓はにんべんに尓)』シリーズも制作中止というニュースが流れ、視聴者たちに衝撃を与えた。

  台湾の著名テレビプロデューサーは、「台湾のバラエティ番組は本当に危ない状況」と警告。「放送中の番組で人気のある『康熙來了』と『大學生了没』のようなトーク番組は、1回分の制作費が約20万台湾ドル(約54万円)と安く、そのほかのトーク番組はもっと安い金額で作られている。そのため、クオリティが低くなっているのが現状」と嘆いている。テレビ業界の景気が良かった頃は、人気番組『超級星期天』の制作費は1回につき250万台湾ドル(約675万円)を超えていたが、今では80万台湾ドル(約216万円)程度。『綜藝大哥大』の人気司会者・張菲の出演料は絶頂期は1時間45万台湾ドル(約122万円)だったが、今はその半分以下だそうだ。

  そのような状況で、台湾バラエティ界が必死で目指しているのは中国への進出。『康熙來了』は小Sこと徐熙〓(シュー・シーディー/〓は女へんに弟)と蔡康永(ケビン・ツァイ)の司会が好評で中国でもイベントを開催するなど、人気を得ている。また曹啓泰、呉宗憲(ジャッキー・ウー)、侯佩岑(パティ・ホウ)、欧弟、呉佩慈(ペース・ウー)ら、台湾のタレントたちが次々と中国の番組に出演するようになってきた。

  だが中国のテレビ局が長期的に台湾の司会者と契約する際には審査が難しい、という政策上の問題も立ちはだかっている上、ジャッキー・ウーのような個性的な司会進行は中国には向かない、という声もあり現実は厳しい。「台湾のバラエティ界が今のような困難期を乗り越えるためには、中国市場を取り込むのが必須。制作チームは大型のバラエティ番組を作る経験には欠けるが、制作意欲や執行能力が高くきめ細かい番組作りができる。中国進出に成功し、大規模な仕事に関わることがができれば、さらなる飛躍ができるはずだ」と語るテレビ関係者が現れ、今後中国と上手く付き合えるかどうかが台湾の業界人たちの課題になっている。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
(C)サーチナ

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