中国映画『唐山大地震』、台湾で上映館数新記録を樹立

●中国映画『唐山大地震』、台湾で上映館数新記録を樹立(2010/08/18)

　中国映画界のヒットメーカー、馮小剛（フォン・シャオガン）監督が台湾へ。8月20日より公開がスタートする最新作、『唐山大地震』をＰＲした。

　　フォン監督の訪問に合わせて台湾ではプレミア試写会が行われ、李行、王童、朱延平（チュー・イェンピン）、鈕承澤（ニウ・チェンザー）ら著名監督ほか、楊貴媚（ヤン・クイメイ）、范植偉（ファン・ジーウェイ）、田中千絵などの人気スターが出席。公開日には台湾各地67の映画館での上映が決定し、中国映画上映館数の新記録を樹立したことが発表された。

　　フォン監督は「自然災害は防ぐことが難しい上に無情だ。だが、人類愛は国や民族を超越する。台湾・中国を始め世界の天災を見てきたが、被災者たちに無償の愛を注ぐボランティア希望者に心を打たれた。私も台北・台中・高雄・花蓮で無料のボランティア上映を企画し、チャリティーに尽くしたい」とスピーチした。

　　またフォン監督の妻で本作の主演女優である徐帆（シュー・ファン）を、「彼女はこの映画に魂を吹き込んだ」と絶賛。同行していたシュー・ファンは、「少女から年をとるまで、一人の女性を演じました。母親としての母性愛を演技で発揮できたと思います。私は自分が演技をしているという意識はありません。映画と共に生きている、と実感する毎日です」と生き生きした表情で語った。

　　「私の作品『集結号』と『非誠勿擾』は、台湾でいい評価を得ましたので、『唐山大地震』も観客に認めてもらえると思う」と自信をのぞかせたフォン監督。試写会では観客の多くが涙を流し、地震被災時の人間のリアルな姿が伝わった。現在中国でヒット中の本作だけに、台湾でも話題になりそうだ。

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